【ネタバレ解説】雛見沢大災害が起こらなかった世界【ひぐらしのなく頃に】

「ひぐらしのなく頃に」における重要な要素である「雛見沢大災害」

ほとんどの世界で昭和58年の6月に発生し、村人2000人が命を落とす大規模な出来事です。

この記事をご覧の貴方はすでにご存知でしょうが、雛見沢大災害はとある目論見に基づいて実行される「滅菌作戦」という作戦によって起こされる人為的な大量殺人事件です。

つまり、逆を言えば、条件が揃わなければ雛見沢大災害は発生しないということです。

誰も無辜の人々の大量殺戮なんてしたくありません。滅菌作戦も古手梨花の死後に想定される最悪の結果を避けるために考案され実行される苦肉の策です。

今回は、ほぼすべての世界で発生する雛見沢大災害=滅菌作戦が発生しない世界の解説です。


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雛見沢大災害=滅菌作戦とは

古手梨花の死が公になったタイミングで発生する雛見沢住民の殲滅作戦です。

村人および世間に対しては火山性ガスの発生という自然災害に偽装されます。

女王感染者の死による村人全員の雛見沢症候群急性発症による周辺被害を防止するために緊急マニュアル第34号に基づき実行されます。


詳細についてはこちら

雛見沢大災害(滅菌作戦)の真相

緊急マニュアル第34号とは


作戦実行の条件

古手梨花(女王感染者)の死後48時間以内に急性発症が起こる可能性があるという前提に基づいています。そのため、通常は鷹野一派による梨花の殺害および公への死亡の発覚当日の深夜に実行されます。

つまり、条件は以下の通りとなります。

  • 古手梨花(女王感染者)の死。
  • 公的機関による古手梨花の死の確認(政府が把握する)。
  • 死後48時間以内であること。


雛見沢大災害が起こらなかった世界

上記の条件を満たさなかった世界では滅菌作戦は発動されません。

具体例は以下の通りです。


祭囃し編

みなさんご存じ、(初代)ひぐらしのなく頃にシリーズの最終編にして大団円として描かれた祭囃し編では、部活メンバーおよび関係者の尽力により滅菌作戦の発動は回避されています。

まず初めに、鷹野一派を攪乱するために「梨花は48時間以上前に死亡していた」という偽情報を大石を始めとした警察の協力者によって流しました。緊急マニュアル第34号の信憑性を失わせるための情報戦です。

それを見破られた後も鷹野や山狗による追撃を退け続け、入江機関を鎮圧するために番犬が派遣されるまで誰一人欠けることなく生き残りました。

結果、「東京」は緊急マニュアル第34号を適用することはなく、秘密裏に事態は収束していきます。

この世界では、梨花の死そのものを避けたために滅菌作戦の発動条件を満たしませんでした。


綿流し編・目明し編

非常に酷似した展開となったこの二つの世界では、梨花は魅音(詩音)による拷問死を避けるために園崎邸内で自害します。

その後、梨花の遺体は地下の古井戸に投棄されたため、死亡が発覚するのは数日後に圭一を保護するために警察が突入し家宅捜索が行われた後でした。

この時点で梨花の死後48時間以上経過していたにも関わらず、集団発症が起きていなかったために緊急マニュアル第34号は適用されません。

おそらく、鷹野や山狗は梨花が行方不明となったことで大騒ぎだったことでしょう。あくまで山狗は平時の体制で梨花の監視を行っていたため、夜間に友人宅へ向かった梨花の足取りを追えなくなっていました。

この世界では死後48時間以内という発動条件を満たしませんでした。

また、梨花の弁より、他の世界では詩音に拘束され凄惨な拷問を受けたのちに死亡した経験もあるようで、その場合も同様に遺体の発見は48時間以降だったことが考えられます。

ただし、祭囃し編同様に鷹野の作戦実行のタイミングが迫っていた場合は、山狗の監視体制は厳となっているでしょうから、遺体の発見は速まっている可能性も考えられます。その場合も梨花の死は満たせるので拷問死に対する救助は行わないのでしょうが。


山狗についてはこちら

雛見沢で暗躍する特殊部隊


まとめ

鷹野は滅菌作戦を自分の野望を実現するための手段として意図的に発生させようとしています。

つまり、強固な意志に基づいて発生する事象であり、基本的にはほぼすべての世界で発生します。

とはいうものの、様々な要因によって発動条件を見たせない世界があるのもまた事実であり、それらの物語は鷹野たちの視点で描かれていないため一見してわかることはありません。

練りこまれた各ストーリーを個別に見るのではなく、全体で一つの物語としてみると、直接描かれていない物語の裏が見えてくるのは「ひぐらしのなく頃に」シリーズの魅力でしょう。


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