【亜人】航空自衛隊入間基地「基地警備隊」の解説

不死身の人間が巻き起こす物語を描いたアクション作品

亜人

物語終盤において敵亜人である「佐藤」が航空自衛隊入間基地を襲撃します。

重武装した佐藤一派を迎え撃つ航空自衛隊の基地警備隊について解説していきます。

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基地警備隊

航空自衛隊の核基地に編成される警備部隊です。

文字通り「警備」の職種に編成される対人戦闘を想定した部隊ですが、滑走路を持つなど広大な敷地を持つ基地では警備職種以外にも諸職種から増強要員が供給されます。

2001年のアメリカ同時多発テロを契機に基地警備能力の向上を求める声が航空幕僚部内で上がりました。従来の基地警備隊のもつ能力ではテロリストやゲリラによる攻撃に対処できないことが判明し、技能向上のために「基地警備教導隊」という専門の研究・育成期間が2011年に発足します。

基地警備教導隊は諸外国の軍からも積極的に技術を吸収し、各地の警備隊に教育を施し能力向上を図っています。

現在は各基地の警備隊は近接戦闘に特化した装備と技術をもち、基地機能の維持に努める戦闘集団となっています。

登場話数・巻数

話数で言えば52話から57話。

巻数で言えば11巻から12巻に登場します。

「亜人」本編中での活躍

敵亜人の「佐藤」一派が航空自衛隊入間基地を襲撃します。目的は基地際に出席する内閣総理大臣の拉致および日本国内に対する同時多発的な大規模攻撃のためです。

佐藤の侵入が発覚したのち、基地警備隊が招集されます。

式典参加者の保護および避難誘導、侵入した佐藤の拘束のために活動を開始します。

増強要員を含めた総勢500名を超える隊員による圧倒的な物量で不死身の佐藤を圧殺しようと試みます。佐藤も軍隊経験を活かして武器庫を特定。自衛隊の装備を鹵獲して武装を固めます。

地の利をもつ警備隊は犠牲を出しつつも佐藤を追い詰めようと奮戦しますが、不死身であることを活かした独特の戦法とIBMという特殊な能力を駆使した佐藤はその悉くを退け、最終的には全警備要員を殺害、総理の拉致と基地機能の掌握に成功してしまいます。

装備

作中の隊員たちは現実に準拠した装備で身を固めています。

細かく解説していきます

64式7.62mm自動小銃

陸海空自衛隊で採用されている主力小銃です。

陸上自衛隊では既に後継の89式小銃および最新型の20式小銃に更新されており、予備自衛官補の訓練に貸与される程度の数が装備されているに留まります。

小銃の重要度が低く他の装備に予算を取られる航空自衛隊および海上自衛隊では引き続き64式小銃が使用されています。ただし航空自衛隊においては20式小銃への更新が決定しており、海上自衛隊も特別警備隊(特殊部隊)など一部の部隊では89式小銃が装備されています。

航空機の運用という基地がなければ機能を維持できない航空自衛隊では基地警備能力の向上に力を入れており近接戦闘に特化した性能を持つ20式小銃は基地警備隊との親和性が高いものと思われます。

個人的な話ですが、私は過去に予備自衛官補の訓練に参加したことがあり、64式小銃を実際に使用した経験があります。その時点で老朽化が進んでおり、様々な部位にガタが来ていた個体を使用していました。アルミ製の下部被筒(ハンドガード)は二脚と擦れたりぶつかったりして変形していたり、悪名高いピストン稈止め用ばねピンを初めとした部品が頻繁に脱落したりと散々な思い出があります。

9mm機関けん銃

陸海空自衛隊が装備している短機関銃(サブマシンガン)です。

当初は幹部自衛官が使用する9mmけん銃の更新用として開発、採用されましたが、国際情勢の変化に伴い第一空挺団や西部方面普通科連隊などの精鋭部隊の近接戦闘用火器として配備されました。

現在では陸上自衛隊での調達は完了していますが、航空自衛隊および海上自衛隊では継続しています。

基地内での戦闘は弊所戦闘(CQBやCQC)が想定され、取り回しの良さと発射レートの異常な高さから瞬間火力の発揮に優位があると思われます。配備数は非常に少なく目にする機会がほとんどないレアな武器だと思います。

MINIMI軽機関銃

使用されたシーンは残念ながらありませんが、基地警備隊との戦闘の最後に佐藤が装備していました。(上記ワンシーンのみ)

ベルギー製ですが住友重機械工業がライセンス生産しており、自衛隊にて採用されています。

200発の装弾数を誇り、分隊支援火器として運用されます。歩兵が携行し一人で使用することを想定した軽機関銃であり、自衛隊以外にも様々な国の軍隊が装備しています。

62式7.62mm機関銃

自衛隊が過去に装備していた軽機関銃です。

現在ではMINIMIへの更新が進んでいますが、一部部隊では継続して使用されているとされています。

航空自衛隊の基地警備隊における採用の話は聞いたことがありませんが、本作では佐藤との開戦の狼煙を上げる銃となります。

64式小銃と同じ弾薬を使用し高い火力を持ちますが、評価は散々なものでした。

  • 言うこと聞かん銃
  • 無い方がマシンガン
  • 62式単発機関銃

などなど様々なあだ名がされていることからも本銃の特徴が分かります。

戦後初めて開発された国産の機関銃ということもあり設計に難ありで、多くの作動不良が発生しました。撃発できない、連射できない、引き金を戻しても射撃が止まらないなどの大きな問題点がありつつも継続して使用されていた過去を持ちます。

防弾盾

拠点防衛用の装備です。

陸上自衛隊でも同様の盾が装備されており、在外法人の避難訓練の際などでも目にすることができます。

作中では殺しても即座に復活する佐藤の動きを封じるために盾を構えた隊員が体当たりし、銃剣での刺殺を試みます。

まとめ

作中では佐藤という敵対的な不死身の存在を封殺するために全戦力が投入されました。

彼らは基地の警備、ひいては近接戦闘のプロフェッショナルかつ、任務のためには身の危険も省みない精鋭でした。しかし佐藤はそれを上回る技能を持ち、亜人としての特性を活かし、IBMを効果的に用いることで終始圧倒していました。

残念ながら全滅という結果に終わりましたが、彼らのかっこよさは印象深いものになっています。

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